VirtualBox 5.2 Beta1: export Oracle Public Cloud
VirtualBox 5.2 Beta1 がリリースされました
- VM の OS が Linux なら Xen Driver をインストール、Windows なら Oracle VM PV Driver をインストール
- OVA 形式で VM を Export または、VMDK をデータストアから抽出
- VMDK を raw ファイル形式に変換
- 変換した raw ファイルを tar.gz にする(複数Diskを持つVMの場合、Disk 単位で tar.gz を作成)
- アップロード
となります。
想像するに、このVirtualBox 上の VM を 2, 3, 4 を実施してアップロードしやすくしてくれるものだと思われます。
それでは確認していきます。
VM の Export
VirtualBox5.2 Beta1 をインストールし、OracleLinux6.9 のVMを作成しインストールしました。
ファイル→仮想アプライアンスのエクスポートを選択します。
続いて、エクスポートする仮想マシンを選択します。
ここで例の Oracle Public Cloud Format 1.0 を選択します。
やはりファイル名が tar.gz になっています。
最後にエクスポートをクリックします。
これでファイルが生成されるので、完了まで待ちます。
この間のリソース使用率を見てみると、CPU はそんなに使っていません。
ディスクも 4.8MB/s 程度です。
詳しくは調べておりませんが、tar.gz 圧縮はシングルスレッドで動いているようです。
なので、ディスク容量、実使用量が大きい場合、この処理にはかなり時間がかかることになります。
作成されたファイルがこちらです。
Oracle Public Cloud へアップロードとインスタンスの作成
続いてこれをOracle Public Cloud にアップロードしていきます。
先ほどの作成されたファイルを選択して Upload をクリックします。
アップロードが完了したら、Associate Image をクリックし、アップロードしたファイルに Name と Discription を記入します。
すると、以下のように登録されるので、これからインスタンスを作成していきます。
※インスタンス作成の細かな設定については省略します。
イメージの右恥のバーガーアイコンをクリックし、Create Instance を選びます。
画面がインスタンス作成のウィザードになります。先ほどのイメージがリストされるので、選択します。
Shape(CPU, Memory) を選択します。
VM の名前を設定しますが、とりあえずデフォルトの値をそのまま使います。
VMのネットワーク周りの設定を行います。
Shared Network(インターネット側) のみに接続させます。
またSecurity Lists (インターネット側からの接続ルール)も設定します。
Storage の設定を行いますが、今回はデフォルトのままで進みます。
最後に、構成の確認をして Create をクリックします。
しばらくすると Instances タブに作成したインスタンスが表示されます。
おまけ
Export した tar.gz の中身はこのようになってます。
$ tar tvf OL69.tar.gz
-rw-r----- vboxopc10/vbox_v5.2.VBOX_VERSION_PATCHr11 12884901888 2017-08-05 23:51 OL69-disk001.img
2つの仮想ディスクを持っているVM を Export すると tar.gz は仮想ディスクごとに作成されます。
-rwxrwxrwx 1 root root 443876265 Aug 6 22:33 OracleLinux69.tar.gz
-rwxrwxrwx 1 root root 641665357 Aug 6 22:35 OracleLinux69-disk002.tar.gz